『隠し身のしるし (Signs of the Intangible)』 発刊のご案内

日本の 1400 年の心体景観 by MIRO ITO (伊藤みろ)

本書は、メディアアートリーグ(発行)と本物の日本遺産イニシアティブ(編集)が発刊する初の書籍です。

フォトアーティストのMIRO ITO(伊藤みろ)が日本文化の 1400 年の伝統の中で向き合ってきた「心体景観」の30年の集大成となる写真集です。

その景観とは、心と体を別のものとして切り離すのではなく、禅師・白隠に倣う“心とは体の次元であり、体とは心の次元である”として捉える「身心一如 (しんじんいちにょ)」(道元)が作る禅的な風景といえます。

能「敦盛」シテ方観世流能楽師 武田文志(Photo by Miro Ito)

そこでは、ユーラシアの東西交流の物語とともに、日本の祈りと奉納、神々との和楽や、仏教による懺悔と救済への願いが幾重にも交差・共存しているのです。

その歴史を独自の視点で紹介すべく、1400 年以上前に伝来した伎楽面と舞楽面に始まり、 中世以来 600 年の時を隔てた能楽と前衛舞踏対比させると同時に、武道とも重なり合って現代に至る、心体文化の伝統を、世界に向けた写真展・講演・映像上映シリーズ「隠し身のしるし」として発表してきました。本書はその図録を兼ね、未発表および新作を兼ねた85点の写真作品を掲載しています。

また作者自身の芸術論や作品の背景を綴る、書き下ろし芸術エッセイも収録しています(エッセイ文中には、さらに21点の写真作品を掲載)。

東大寺伎楽面 酔胡從 重要文化財・8世紀(撮影協力:東大寺 Photo by Miro Ito)
Quick Silver by Ko Murobushi (Photo by Miro Ito)

初版は、オンデマンド印刷を採用しています。本書の売り上げは、財団活動を目指す「メディアアートリーグ」および「本物の日本遺産イニシアティブ」の文化事業に充てさせていただきたく、皆様からのご支援をお待ち申し上げます。

本書が完成に至るまでにさまざまな形でご支援くださった多くの皆さまに、心からの感謝を捧げます。

令和5年5月吉日

メディアアートリーグ&本物の日本遺産イニシアティブ

写真集のお申し込み:https://japan-authentic-heritage.initiative.org

お問い合わせ: info@japan-authentic-heritage.initiative.org

フライヤーのダウンロード: JP_signs_of_the_intangible_by_miroito_230528_compressed